170705-050604-1280x1080i-073119
 クーロン黒沢監督の作品を追う。
まだまだプライムにストックはあるようだ。
今回の「幻の動物大国」は1990年に
話題となった(自分は知らないが)、
動物ボランティアの本多さんの栄光と挫折。

 TVで紹介され多額の寄付金が集まり
まさに動物王国も築くも、スタッフの密告や
裏切りですべてを失い、人の農地を勝手に
占拠して犬とともに廃材の中で暮らす姿を
追い続けたドキュメント。

 寝床は廃ワゴンの中。廃家具で壁を
作り、その中にある大きな鍋で餌である
鳥ガラを煮込み続けるという世紀末感は
まさにマッドマックスやFalloutを
この現代で感じさせてくるファンタジー。


 インタビュー中は常に興奮した犬が
吠えまくっているというなかなかの
展開だが字幕のおかげでなんとか
把握できるリアリティ。人間は裏切るけど
犬は裏切らないをモットーに、ここが
犬捨て場と勝手に決めつけた人々の
(GW旅行の邪魔だから、猟の時期を
過ぎた猟犬はいらない等)捨て犬を
保護し続けている彼のインタビューは
急死とともにあっけなく終了してしまう。

 本当の廃材と化した彼の王国には
犬たちの姿もなく、彼の亡骸が
どうなったかと問い合わせた先の
役所の半笑いの反応がもう最高に
バッドエンド。村の厄介者がようやく
死んだよ的なね。俺の中でダンサー
イン ザ ダークを超えたね。

170705-050604-1280x1080i-043907
▲電話越しに聞こえる半笑いの声。
さすがに自分も耳を疑いました。